TOPICS 連載.GLOBAL EYES ON DESIGN from Europe
意思疎通で得られる安心
これが分かって一人前
その土地の暗黙のルール
実際の道路では規則とは関係なく、お互いの共通認識のもと習慣的に行なっている事がある。当然日本では見かけないフランス独自のものがあるので、このような暗黙のルールはその土地を走る上で重要である。
相手の意思がわかる=安心
フランスでは運転中の判断を規則以上にドライバー同士の意思疏通に委ねられる部分が日本と比較して多いようだ。 もし相手の意思が全く見えなかったら不安でまともに運転できないだろう。運転中のコミュニケーションは安心を得るための役割を担っているのだと分かる。

追越し車線での左ウィンカー。前の車をどけたり、抜き終わったら走行車線に戻る事を意味する場合もある。

追い抜かせてくれてありがとう、のサイン。初見では挑発的な動きだと捉えてしまうかもしれない。

混雑時は二輪車が通れるよう道路の真ん中をあける。二輪車が対向車線をはみ出す事もしばしば。

フランスでは歩行者優先を厳守。ドライバーが気付いているか目線を合わせて確認する。
自動運転においても、安全だけではなく、乗員が安心を得られる事が大切。どのように安心を作るか考える上で、車、バイク、歩行者間で行われているコミニュケーションが手がかりとなりそうだ。その際は国や地域毎に異なる慣習がある事に注意しなくてはいけない。