連載.クルマと人のかかわり方

株式会社ディー・エヌ・エーのモータリゼーションへの取り組み

自動車とインターネットで新しい
モータリゼーションを


ロボネコヤマト

ネットでの買い物は年々増加し、ヤマト運輸の荷物だけでも今や年間約17億個(2015年度)。40年間で実に約1000倍近く増えている。少子高齢化で雇用が見込めない中サービスを向上させるにはどうしたらいいのか。そこでDeNAとヤマト運輸がタッグを組んだ。スマホアプリを利用して「荷物の受け取り」に縛られないライフスタイルを創る。現在想定しているのは左のような車両の形をしたもので試行を進めているが、ゆくゆくは利便性を考慮して移動式の宅配ボックスのような形への改善も検討している。ユニークなのはこのネーミングとロゴ。文書だけだと固いプロジェクトの印象しか伝わらないがこのマークを見ただけでおおよその業態がユーモアと共に伝わる。



「新しいことに挑戦し続けること」
それはまさにDeNAのDNA

ロボットタクシー

5月末の伊勢志摩サミットで国内外へお披露目したロボットタクシー。2020年の東京 オリンピックでの実用化を目標に、国家戦略特区の枠組みを活用して実証実験を実施している。通常自動運転と聞くと運転する側のシステムを想像しがちであるがDeNAでは『社会受容性』を踏まえて『利用する側のシステム』にこだわり、いかに一人一人に応援してもらえるかという目線でロボットタクシーの運用を考えている。また他の狙いもあるという。ロボットタクシーが本当に必要なのは過疎化が進む郊外。「流しのタクシーがいないような場所でこそロボットタクシーが活躍するんです。」と黒田氏。