連載.クルマと人のかかわり方

オリンピックに向けて進むサイクルシェア


地域によって異なる
サイクルシェア事情


一言でサイクルシェアと言っても、左の表のように細かく地域ごとに状況が異なっている。現在、東京都千代田区、中央区、港区、江東区の4区全てのポートで貸出・返却が出来る広域実験を行う株式会社ドコモ・バイクシェア 坪谷氏にお話を伺った。

サイクルシェアの先駆けと言えばパリのvelib’があるが、パリやその他都市で多く見られるシステムはスタンド側に管理システムが組み込まれており、初期投資が大きい。そこでドコモ・バイクシェアでは通信機器で培ったIoT技術を活かし、自転車単体での貸出・返却を考案した。そのためスタンドは簡易的なもので良く、初期投資が少なくてすむ。またイベント時など臨時の設置も可能だ。GPSがついており、自転車の走行ルートが追えるため、今後、利用者と走行ルート等の分析データの活用も期待できるそうだ。